介護施設で満足いく報酬を得たいと考えた場合、「正規雇用」か「派遣」かどちらかの道を選ぶ形になるかと思います。
双方にメリット・デメリットがあるため、介護士になることを検討している人は、両者の特徴と違いを知り、自分に合う働き方を選んだ方が良いでしょう。
最も大きな違いは雇用期間です。
正規雇用の場合、雇用契約を結ぶのは介護サービスを提供している医療法人で、雇用期間は無期限に設定されます。
一方、派遣社員は派遣会社と雇用契約を結んでおり、雇用契約期間は3カ月ないし6カ月前後です。
顧客である医療法人と派遣社員本人が合意すると、さらに雇用期間は延長されます。
ただし、雇用期間は最長3年となっており、原則的にそれ以上継続して就業することはできません。
ですから、長期間同じ職場で安定して働きたいと思う人は、正規雇用の求人を探すと良いでしょう。
一方、介護職が自分に合っているか試してみたいという人は派遣社員として働くことをおすすめします。
そして、給与体系にも大きな違いがあります。
正規雇用では、基本的に給与は月給制で、会社によってはボーナスが支給されることもあります。
住宅手当や育児休暇など、会社が定める福利厚生もすべて利用可能です。
一方、派遣社員は時給で給与計算されるのが一般的であり、ボーナスが支給されることはまずありません。
また、福利厚生に関しても、所属先はあくまで派遣会社であるため、就業先の会社が提供するサービスは一切利用できないことを覚えておきましょう。
ただし、有給休暇の取得に関しては労働基準法によって定められている労働者の権利なので、どちらの雇用形態でも利用可能です。